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吉田 勝
医学のあゆみ, 136(12), p.917 - 920, 1986/00
「医学のあゆみ」の講座に掲載予定の論文で、その内容は、高分子材料からの制癌剤のin vivo放出パターンによって組織壊死作用がどの程度の範囲に及ぶのかを埋入期間を関数として評価した研究成果からなる。制癌剤は主に白金化合物のシスプラチンを、そして高分子材料は生体分解型のcopoly(DL-alanine/-ethyl-L-aspartate,75/25mol-%)と生体非分解型のcopoly(diethlen glycol dimethacrylate/polyethlene glycol #600 dimethacrylate,80/20 vol-%)を使用する。シスプラチン除放性針は低温放射線注形重合法もしくは加圧-加熱溶解法によって調整し、いずれも1.6mm径,5mm長さの高密度・高剛性の性質をもつ複合体である。この複合体からのシスプラチンの放出パターンはSEMとXMAによって検討する。
浅野 雅春; 吉田 勝; 嘉悦 勲; 山中 英寿*; 中井 克幸*; 湯浅 久子*; 志田 圭三*
J.Macromol.Sci.,Part A, 21(5), p.561 - 582, 1984/00
ポリ(N-カルボキシ-アミノ酸無水物)を150kg/cmの圧力下、50,100,150,そして200Cの温度で処理した。処理担体の殆どが溶融と体積収縮を伴なった。この場合、処理担体の溶融温度は一般に、担体自体のもつ融点(m.p.)より顕著に低かった。得られた担体(加圧-加熱処理法)は high rigidity と transparency をもっていた。これらの担体の生体分解性はmale Wistor rat の背中皮下部に最高で100日間埋め込んで評価した。この研究に用いたホモおよびコポリマーは殆ど生体分解しなかった。しかし、脱ベンジル化した terpolymen(例えば、-benzyl-L-glutamate/glutamic acid/L-leucine)は著明な生体分解を伴った。この場合、生体分解速度は系中の組成比に依存した。これらの結果に基ずいて、担体の in vivo 分解の入力メカニズムの検討もおこなった。